Aug 13, 2015

地域づくり研修プログラムの実践的研究

2014-10-16 15.54.40

地域づくり研修プログラムの実践的研究
came-labでは,県,市町村,各種地方自治体等からの依頼を受け,様々な研修プログラムを企画・運営しています.依頼の内容に応じて,各専門分野のメンバーが対応しています.

分野:コミュニティ

■フィールド 
中国地方の中山間地域を中心に,島根県,山口県,鳥取県,高知県他

■現状
依頼内容に即した,事例紹介や座学のレクチャーとグループワークの演習を基本的に,地域づくり支援の一助となる研修の在り方そのものを,ひとつのパッケージに落とし込むための実践的研究を展開している.
一方で,主催者となる地方自治体が,地域づくりの現場支援と様々な距離感にあり,パッケージと言っても,決まったプログラムで研修が行われるべきではない.そんな中で,方法論として,様々なレベルとスケール感を持ちながら,抑えるべきポイントの整理を試みている.

■課題 
我々が展開している種々の研修プログラムを通して地域づくり活動への成果として還元して行く上で,大きく三つの課題がある.
一つは,主催者となる地方自治体等が地域づくりの現場活動の状況を把握しきれておらず,研修の目的や受講対象者を絞り切れていないケースが多いこと.二つ目は,我々を含め,グループワークを取り仕切れるファシリテーター人材が少ないこと.島根県を主フィールドとするチームが他県,中国地方を超えて他地域でコーディネートしている現状を考えると,各地方自治体にテーブルマネージメントはもちろんのこと,全体を取り仕切るような専門的な人材が不足している…若しくは,居たとして,それらとの連携が弱いと考えられる.
三つ目には,以上二つの視点の総論として,研修プログラムでの経験や成果が,実際の地域づくり活動や,その支援の成果として地域にストックされにくいという点である.

■方向性 
今後も,ケーススタディを通して,多様なオーダーに即したより有効な手法・プログラムをストックしていくことが重要であり,あくまで,研修の成果として,地域づくり・支援の現場で活きるものである必要がある.そのために,今後も,多様な手法の開発と,先ずは企画立案のためのオーダーに対する評価,研修プログラムそのものの評価,その後の地域活動への影響評価と,それぞれの時系列での評価を行いながら,その評価指標について実践研究を進めて行きたい.

(ファシリテーションアーキテクト:しまどっち.)

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