Aug 13, 2015

地域づくりにおけるサロンの有用性と形成手法に関する研究

2014-11-06 11.12.33

 

地域づくりにおける「サロン」の場の有用性と形成手法に関する研究
地域づくりの現場では,様々な取組みに対してより多くの地域住民の合意を得ながら,また問題意識を持ってより多くの人に如何にして関わってもらうかは,どこの地域においても大きな課題となっています.これまで,組織づくりの支援を中心に関わってきたフィールドでの実践的な研究に合わせ,様々な形態で各地で行われている「サロン」の視察や実態調査の研究も行いながら,サロンの場が円滑に展開されていくことが地域づくりにおける一つの中間到達点と位置づけ,実践フィールドでの「サロン」の場づくりやプログラムの提案等も行っています.

分野:コミュニティ

フィールド 
島根県邑南町K地区
島根県川本町M地区

(他,調査事例多数)

現状
現在,関わっている実践フィールドにおいては,「サロン」の場づくりの支援やプログラムの提案もしながら,サロンを中心とした取組みや人間関係の広がりにおける有用性を認識している.一方で,持続性と展開力のある「サロンの場」づくりと運営の抑え所の整理・検証を試みている.

課題 
一つは,地域の状況や目指すビジョンによって,サロンの作り方や在り方はケースバイケースであるという前提で,ケーススタディを通した手法論として整理していく必要がある.
二つ目は,「サロン」の場の有用性が認知されはじめてきたが,まだまだ一般的に「地域づくりのためのサロン」としての認識は浅い状況もある.どういう目的で,何のために「サロン」という場が必要なのか明確なビジョンを地域の中で生み出して行く必要がある.そのための研修プログラムも,各所で企画・立案・実践しているが,好転していない事例が多々ある.

方向性 
今後も,ケーススタディを通して,様々な地域状況の中で,「サロン」の場づくりの抑え所を特殊解ではなく,一般解として整理・検証していきながら,さらなる普及促進をしていく必要がある.また,継続的に実践フィールドとして支援している地域においては,その広がりや変化も含め,継続的な支援と研究を行いたい.

(ファシリテーションアーキテクト:しまどっち.)

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