Jul 29, 2015

都市×農村での二地域居住の実践的研究

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都市×農村での二地域居住の実践的研究
都市部に暮らしながら,中山間地域の環境の豊かさも享受する「暮らし方」として二地域居住のライフスタイルを実践しつつ,研究的側面から中山間地域で「暮らす」ことの意味と意義を,仕事(ワークスタイル)と生活(ライフスタイル)の両方の側面から見ようとしています.

分野:ライフスタイル研究

■フィールド 
島根県邑南町/広島県広島市

■現状
夫;(筆者自身)は3:4の割合で都市部と農村部の二地域居住.
妻子:都市部居住. (主体家族構成:夫婦+子ども2人:共に小学生)
農村部は,夫の出身地,実家にて父母共に健康,田畑を耕しながら兼業農家として生計を立て,夫が田舎暮らしをするためベースがある.農的な暮らしがあるからこそ,都市部にどっぷりな妻子も楽しみながら関係性を維持している.

■課題 
「半農半X」という言葉が語られるようになって久しくないが,中山間地域での定住施策の要はそこにある.一方で,行政施策ベースの「半農半X」の「X」は商店のレジスタッフや自給800円のパートタイマーでもOK!というレベルの算段でしかないが,その程度の「X」では生活が困難になる可能性が別途家計調査からも明らかになろうとしている.
今の日本社会の組織論の主流においては芸術家やSE,プログラマー,各種デザイナー等,打合せ以外のことは,どこに居ても従事可能なシゴトを持ち,都市経済からの収益を持ち合わせている状況が好ましいという仮設のもと,如何なる「X」持つか,作るか…というポイントに着目しながら,この実践研究を通して定住施策への提言,居住スタイルの柔軟性を問う必要がある.

■方向性 
如何なる「X」持つか,作るか…それは,その人の技術者としての職能・パーソナリティに尽きが,プロフェッショナリティを活かした地域貢献のできる職能であればあるほど,コミュニティに馴染み易い.
さらに,IターンかUターンかというポイントも抑えておきたい.Uターンの場合は,本件のように農村部のコミュニティの中に解けて行くことが一定レベル容易であり,居住可能な食・住のベースが整っており,豊かな恵みを得る事ができる.
今後は,主体のパーソナリティを尊重しながら,どういったプロフェッショナリティを持つ事で二地域居住が実現でき,地域とのマッチングサポートができるか検証しながら,IUターン等,各種ケーススタディを通して,定住施策支援の在り様を提案しようとしている.

(ファシリテーションアーキテクト:しまどっち.)

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